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ヴェンダースバブル崩壊
(2007-09-05)
「パリテキサス」「ベルリン天使の詩」などの成功により、世界的そしてここ日本では特にバブル期において、ヴェンダースはひとつのブランドと化し、ヴェンダースを語ることがインテリの嗜みとされていた時代があった。俗にいうヴェンダースバブル(自分が勝手にそう呼んでいるだけだが・・・)の時代。そんなバブル絶頂期にベンダースが満を侍して発表したSF大作が本作。商業的には成功しそうもない企画だが、当時のバブル景気の影響もあり日本資本が大量に入ってます。今から見直すと、マトリックス以降一般となった仮想現実世界を扱い、日本が前半舞台となるなど、時代を先取った部分もなくはないが、焦点の定まらないストーリー展開と華のない主役等ヴェンダースの趣味に走ったせいか、批評家からも観客からもソッポを向かれ、結果的にヴェンダースブランドは地に落ち、この後しばらくはヴェンダースについて語るなんて行為は大変ハズカかしいこととなってしまいました・・・・。まあ今から見ると日本を舞台にした前半で竹中直人が出てきたりと、映画の本筋とは違う部分で楽しめるし、劇中流れるアーティスト達の音楽も豪華。当時のカルチャーの頂点に立った男の調子に乗りすぎた壮大な失敗作として暖かい目で見てあげればそれなりに楽しめる作品ではあります。
Until the end of the world
(2007-04-05)
20世紀最後の数日間。
制御不能になった核衛星が墜落しようとしている。
不安定な世界で
夢を映像化する機械にとりつかれたヒロイン。
夢ジャンキーから現実に戻したのは
かつての恋人である作家。
物語を書き、言葉の力で彼女を救う。
やがて海洋汚染監視人となった彼女が
衛星軌道上の宇宙船で
これまでの旅先の仲間にバースデーを祝ってもらいながら
宇宙から眺める地球は蒼く美しかった。
ヴェンダースがこの映画を撮るきっかけになった
ロランバルトの詩
愛の領域においては
知ることからよりも
見ることから最も深い傷が芽生える。
は年をかさねるごとに深く。

